東京女子医科大学付属青山病院にて、酒井直隆医師が日本初の「音楽家外来」を設けて下さり、
長年フォーカル・ジストニアの治療に関わってこられ、
そのお陰でこうして私も治療に通うことが出来ています。
最初に予約を入れた日は、受付の女性に「楽器は何ですか?」と聞かれました。
病院に電話して楽器は何?と聞かれる......こんなに心強いことはなかったです。
何だか訳の分からない、起こっていることに目を疑う、理解不能な症状に見まわれ、
そんな中、大きな不安を抱きながら勇気を持って電話をし、
聞かれたことが「楽器は何ですか?」
それだけでも、あぁ、ここに電話して良かった!と、不安も半減したのを覚えています。
診察室から楽器の音が聴こえてくると、「あぁこの人もジストニアなんだ。」と思ったりします。
待合室にいる人たち全員がジストニアだとは限りませんが、
皆がんばっているんだなと感じ、励みにもなります。