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小林洋子ピアニスト

産経新聞記事 vol.2(脳神経疾患ジストニア)


この後治療法などについて記載されていますが、

その前に、以前TV番組でも紹介されたピアニスト:智内威雄氏の記事の記載もありましたので、

ここで記したいと思います。

 ピアニストの智内威雄さん(37)はドイツに留学中の平成13年、

右手にジストニアを発症した。

親指が硬直して巻き込んでしまい、演奏中に加え、日常生活にも支障がでるようになった。

ATM(現金自動預払機)のボタンが押せなかったり、

洗髪のときに指が巻き込んでしまい、こぶしで洗ってしまったり。

 当初は服薬治療を受けたが体に合わず、リハビリを受けた。

「最初は症状が数時間続くこともあったが、

リハビリでどこの筋肉を緩めれば力が抜けるのか分かってきた」

 今は日常生活に支障はなく、左手だけで演奏する「左手のピアニスト」として活躍。

世界であまり知られていない、左手だけの楽曲を紹介する演奏活動を行っている。

智内さんは「ほとんどの人は発症したら第一線で競い合うことは難しい。

演奏家は小さいときから練習を重ね、演奏が本人の一部になっている。

演奏ができなくなるということは生きるすべを失うだけでなく、

精神的な意味でも大変なこと」と話している。

電気刺激で体に負担のかからない新たな治療法の研究も進んでいる。

脳に電気刺激を与え、局所性ジストニアの症状を

改善する方法の開発に、上智大学の古屋晋一准教授らの研究グループが世界で初めて成功。

4月、学術雑誌のオンライン版で先行公開された。

古屋准教授によると、健常者10人、ジストニア患者10人の

計20人のピアニストに対し、演奏中に頭皮に電極を置き、

2ミリアンペアの電流を約20分間、流した。

健常者には変化はなかったが、患者は全員症状が軽くなったという。

 古屋准教授は「症状の改善は個人差が大きかったが、

症状の重い人ほど効果があった。研究を続け、完治のための方法を探っていきたい」と話している。  


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