電気刺激で体に負担のかからない
新たな治療法の研究も進んでいる。
脳に電気刺激を与え、局所性ジストニアの症状を
改善する方法の開発に、上智大学の
古屋晋一准教授らの研究グループが世界で初めて成功。
4月、学術雑誌のオンライン版で先行公開された。
古屋准教授によると、健常者10人、ジストニア患者10人の
計20人のピアニストに対し、演奏中に頭皮に電極を置き、
2ミリアンペアの電流を約20分間、流した。
健常者には変化はなかったが、患者は全員症状が軽くなったという。
古屋准教授は「症状の改善は個人差が大きかったが、
症状の重い人ほど効果があった。研究を続け、
完治のための方法を探っていきたい」と話している。