フォーカル・ジストニアという病気は、
命に関わるようなものではない。
けれど、音楽家にとっては、
演奏すること、音楽に関わることは、生きる力のようなものだ。
皆ピアニストは、小さな小さなときから関わっている。
それを無くすということは、想像すらできない。
2週間後に待っている次の治療のことを考えると、
益々右手は緊張して、リハビリも調子が悪い。
薬も今現在は全く効いていないようだ。
こんな甘ったれたことを言う前に、
生きていられるだけでも感謝しなければならない。
世の中には、苦しい大変な病気と闘っている人もごまんといる。
これっぽっちも考えてもいなかったようなことに直面し、
私なりに、これから先もより豊かな心でおくれるよう、
どんな結果が待っていようと覚悟しなければ........。
必ず治ると信じて進んでいくことに変わりはない。