長~いトンネルも、もう少しで脱出することができそうな......。
ぼんやりとした光が、向こうのほうに見えている。
見間違えか、気のせいか、など気持ちの変化も著しい。
もしかしたら本当に完治するかもしれないと、
「もしかしたら」というのも変な話だけれど、
それを目指してやってきたのに、本当に完治したら夢のような話だ。
このところのボツリヌス菌による麻痺の取れ方は
超スローペースで、まだまだ時間がかかりそうだ。
しかし、この治療方は確実に良い方向に導いてくれている。
同じ治療法でステージに復帰された80歳代のピアニスト:
レオン・フライシャー氏の「決して希望を捨てないで」
という言葉が思い出される。