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小林洋子ピアニスト

集中して


ボツリヌス菌投与の後、長いトンネルの出口が見えた気がした。

しかし、少し後戻りしそうになり、今現在踏みとどまっている。

出口は見える位置にいるのだけれど、

集中力を欠くと、どうにでもなる感じである。

どうにでもなるというのは、簡単に後戻りできるようなところにいる。

要するに、脳があの嫌な感じを完全には忘れていなくて、

ミラーイメージ法により、脳は指先への伝達方法を

一生懸命模索しているかのようでもあり.......。

左手で弾いているのを鏡を見て、右手で弾いているように思い込ませるのは、

比較的容易にできているので、このやり方でしばらく続けていこうと思う。

ほんの少しだけ、手ごたえを感じている。


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最終章vol.2

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