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小林洋子ピアニスト

もう少し


今日の診察では、右手の5本の指に麻痺がどのくらい残っているか、

左手の指と比較するため10本の指全てが測定された。

現在、右手の指は左手の指に比べて鍵盤を押す力は約70%位。

ボツリヌス毒素による麻痺が30%ほど残っているようだ。

診察時に、スケールを弾いて症状が見られないので、

本当に希望を持って良いですよ、と言ってもらえた。

私とすれば、「こうすればジストニア症状がでる。」というイメージはまだはっきり頭に残っている。

いつもそれを頭から追い出そうとしている。

「こうすれば症状が出ない。」というのも解っている。

でもそれは、正しい指令を脳から指に送るという意識を

かなり強く持っていなければならない。

ピアノの前にいる時間も増えてきたけれど、

今現在の練習というのは、正しく脳から指令を出すことを

無意識に出来るようになることを意識して、という表現が一番近いだろうか。

左手は無意識に出来るわけだから......。


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