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無意識に

  • 小林洋子ピアニスト
  • 2015年1月4日
  • 読了時間: 2分

最近は、音楽家のジストニアについての書籍や記事が

書店ではもちろん楽器屋などでも見かけるようになりました。

新しい年を迎え、また新たな気持ちで取り組んでいこう。

確実な治療法も解明されていないこの脳神経疾患と向き合い、

治していくためにも、多くのヒントを得るよう心がけることも大事だ。

万人が同じようにはいかない。

感じ方・意識の仕方も自分に合ったやりかたがあるはず。

それを自分で見つけていくことも大事なことです。

数年前を思い起こせば、奏法の改善を試み、

そのための時間を急に増やしたことが、

ジストニアになった原因のひとつだと思っています。

先月の半ばあたりは、完治できるかもしれないと楽観視していたけれど、

やはりそう簡単にはいかない。

もう2年治療にあたっていると思うのではなく、

まだ治療が始まって2年だと思うようにしました。

今は、現在の状態をキープすることも大事であると思います。

しかし、あくまでも間違って書き換えられた脳のプログラムを再構築することが

目標であることは変わりません。

昨年は、その誤った信号を送る脳神経によって、

思うように働かなくなったピアノを弾くための筋肉の硬直を麻痺させるために

ボツリヌス毒素の投与を決断し、少し改善されていることは確かです。

その麻痺が完全に無くなろうとしている今、

自分の指の状態、ピアノを弾くための全身の筋肉の使い方、

心の内を確認しながら、リハビリを進めていこう。

左手と同じように、無意識に動かせると良いのだが........。

まさに今、無意識な反射を必要とする時期です。


 
 
 

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