大事なひとつの音。 2015.3.9(月)
右手は不自由になっているけれど、
音楽は悪くはなっていない。むしろ良くなっている(らしい)。
その辺は私本人はよく分からないのが正直なところです。
トンネルの出口からは、少し後退しているけれど、
ただ、音に対する思いは、より強くなっている。
一つ一つの音が、より大事なものとなり、
いつも、今日が最後かもしれないという思いでピアノに向かう。
もちろん、おばあちゃんになってもピアノは弾いていますよ。
気持ちが「今日しかない。」ということです。
だから、ジストニアのことなんて演奏中は気にしてはいられないのです。
即興アンサンブルでほんとに良かった。
気持ちの嘘は決して音にせず、正しく進んでさえいれば、
ミスタッチなんてないのです。