進化へのプロセス
- 音楽家のジストニア:リハビリ日記
- 2015年8月22日
- 読了時間: 2分
脳神経疾患ジストニアの中の「音楽家のジストニア」については、
音楽家でも知らない方々が大変多いです。
私自身もそうでした。
たまたま周りにそういう人がいて知ったとか、
この疾患についての特集記事をたまたま見たとか、
万が一、そういう記事を目にしたとしても
あまりピンとこない話で、時間が経てばそんな記事のことも
忘れてしまっていることが多いでしょう。
自分の身に置き換えることも難しいと思います。
それに知っていたからといって、予防ができるかどうかは私には分かりません。
ただ、思い起こせば、あの頃の練習が大変負担をかけていたんだろうなと
思い当たる節があります。
では私がジストニアのことを知っていて、
その頃の練習をやらなかったかというと、きっとそうではないでしょう。
急に極端に練習時間を増やしたり、
長期間・長時間、同じ音型を何度も繰り返したり、
神経が疲れているにも関わらず練習に打ち込む、
こんなことはなるべくないように、などと言っても、
例えば音大を受験するほとんどの人たち、
仕事に音楽を選択した人たちが練習に明け暮れることは、
当然のことです。
同じことをやっても、ジストニアにならない人はならない。
私はジストニアと診断され、治療を始めて2年と8か月ほどになります。
しかし、この現実は単なる試練ではなく、一歩前進するための
プロセスだと思っています。
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