過去リハビリノートを見てみる。
現在は、2013年1月と同じ内容のリハビリをしていることを確認する。
けれど、これは手の状態が2013年1月と同じということではない。
脳を整理し直す意味で、いったんリハビリ内容をその頃に戻して考えている。
おそらく、過去リハビリと同じような進み方にはならないだろう。
私はジャズピアニストであるけれど、当時ショパンのバラード4番が大好きで毎日7~8時間ほど練習していたのをはっきりと覚えている。奏法も変えていた。
何と素晴らしい考えられた曲なんだろうと感心しながら、次は2番..........と心に決め、
また長時間の練習を続けていた。同時にバッハのイタリアン・コンチェルトも。
その2番の頃から指がおかしな動きをし始めた。
脳がパニックを起こした..........ということだった。
(もちろん決してショパンのバラード2番が悪いということではありません。
私の場合、症状がでる直前にたまたまこの曲を練習していたということです)
音楽家のジストニア、何故弾けなくなるのか、いまだに解明されていない。
ただ、長期間・長時間による演奏、奏法を変えた、急に練習時間を増やした、
極度の緊張の連続など、要因となる事項はいくつも挙げられている。
私の場合は、奏法を変えていたことが原因であると考える。
だからと言って、奏法を完全に元に戻そうとは思っていない。
その奏法の良いところは残すべきだと考える。
それはピアノという楽器を深く鳴らす、様々な音色を表現する、
自分が出したい色合いを調整するのに大事な奏法だからである。